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by itarufox
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こうつうじこ/交通事故

最近、交通死亡事故について、2つの記事を目にした。
1つは、「飲酒運転とめなかった」と遺族が、加害者の妻と同僚を提訴した記事だ。

これは遺族の心情として理解できる。
「あなたたちもとめてくれれば、死ななかった」と遺族が思ってもおかしくない。

それに、加害者の周囲の人間(刑法では無罪)にも、損害賠償が請求できるのなら、
飲酒運転の常習者に対する歯止めとなりうるからだ。

そして、それは周囲の人間にも「止める理由」を与えることになる。

今までは、酔っ払いに、運転を止めろと言っても「お前には関係ないだろ!」と
言われたら、そこまでだった。止める方も「まあ、本人(だけ)の問題だから」と
素知らぬフリをしていればよかった。

しかし、これが認められれば、「こっちまで損害賠償請求されるからヤメロ!!」と言える。

もし、こういうやり取りが日本のあちこちで行われるならば、飲酒運転の数は減るだろう。
そうなれば、飲酒運転事故を減らせる筈だ。

法的に、この請求が認められるかどうかはわからない。
でも、損害賠償請求が認められれば、死亡事故は減少できるだろう。
そうすれば、被害者も加害者も減らせるのだ。

加害者の妻と同僚には悪いが、法律な判断は棚に上げてでも、
満額(8,100万円)の請求を認めてもらいたい。
そして、その判決が出たら、飲酒運転したことのある人はカンパして助けるのだ。


もう一つは、信号無視で発生した死亡事故で、信号を守っていた被害者を起訴した記事だ。

これは民事ではなく、地検が起訴したのだ。遺族がダメモトで損害賠償したわけじゃない。

見通しの良い交差点での前方不注意と、制限時速30キロオーバーがキッカケのようだが、
うーーん、もし、これを有罪にしたら、
1)悪いのは相手だから、こちらは避けなくても構わない...という事故を減らせる長所
2)相手も少しは悪くなる...と違法運転を助長させる短所
の2つがあると思う。

どちらになるにせよ、その判決はドライバーの意識を大きく変えるだろう。
by Itarufox | 2005-01-08 01:34 | 事件/News