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by itarufox
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あんぜんきじゅん/安全基準

東京・六本木ヒルズで6歳の男の子が頭を自動回転扉に挟まれ死亡した。
小さな子供が亡くなるニュースを見聞きするのはとてもつらい。

http://www.excite.co.jp/News/society/20040328005520/Kyodo_20040328a488010s20040328005526.html

今日、このことについて書こうかどうか迷ったけど、
親の責任について云々書いているブログがあったので、
やっぱりそれをきっかけに書くことにした。

親の責任?バカなこというな!!
初めて行く建物に回転ドアがあって、
そこに命に係わる危険を予知できなかったからといって、
その母親には責任があるとは思えない。
「回転ドアの危険性は普通の自動ドアと同じ」という認識を
持っていたとしても、危険性についての認識が甘いと
いうのは極端であり、その母親に非があると言うのには、
無理があると思う。

警察では業務上過失致死容疑で捜査を開始、
回転ドアのメーカーや森ビルの関係者に事情を聞いているようだ。
時間が経つにつれ責任の所在は明らかになるだろう。

私がこの事件の報道でキレてしまったのは、回転ドアのメーカーの会見だった。
会見していたうちの一人が「安全基準があるかというとない」の旨のことをいった、
そして、法律や安全基準に反した商品を製造・販売しているわけではない、
よって違法行為はない、と言いたげなのだ。

そんなことを言うなら、もうメーカーとしてはおしまいに近い。
もう製品は作らない方がよろしい。自社の製品で死者が出たことを
どう受け止めているのだろう?
安全基準はこのような事故が起こらないようにするためのものだ。
本末転倒だ。

私は安全基準と称する政府や地方自治体が決める「決まり」には
批判的だった。もっと民間を信じろよと思っていた。
お上よりも、メーカーや業界団体の方が実際優秀なんだから、
彼らが自分達で作る基準の方がよいものだと思っていた。

でも、その考えは改めなくてはいけないようだ。
このような姿勢のメーカーがある以上、
規制緩和がトレンドである世論の風潮を一切気にすることなく、
安全基準や規制を遠慮なく作って縛りを入れてもらいたい。
by Itarufox | 2004-03-28 03:06 | 事件/News